こんにちは。
このblogではハジメマシテになります、YSP浜松でアルバイトをしているOです。
この度、試乗車として入ってきた250ccフルカウルスポーツ「YZF-R25」の慣らし走行に行ってきました。
走ったのは、バイパスとワインディングを半々、約150kmほど。
今回はその際の感想や、実際に目の前にした時の感想を、見た目・乗り味・機能面の三点に分けて私なりに書いていきたいと思います。どうぞおつきあいくださいませ。
■ 見た目
フォルムとしては大柄に見えますが、またがってみると案外シャープ。
大柄なんだけど、それでいて鋭くかつなめらかに美しいラインを描いているフォルムです。
LEDテールランプは視認性もよくて形状もなかなかかっこよくできています。形状だけで言うなら「MT-07」と似ています(もしかしたら共通かな?)。
額に当たる部分にあるライトが点灯するのもまた格好良し。
現代チックな片目だけ点灯するのもかっこいいです。

額に当たる部分にあるライトが点灯するのもまた格好良し。
タンクも上に出っ張っているのでR1やR6のようなSSと似た印象を受けます。
ニーグリップもしやすくなるように作られているようで、走行中も不安はないですね。

滑らかで、且つ美しいデザイン。スクリーンもただ付いている、というものではなく、よりSS寄りのスポーティな形状のものがついています。
ホイールも、よくある3本スポークの質素なものではなく、凝った作りになっています。
塗装も美しく、ホイールワックス等で磨いて見ると本当に惚れ惚れします。カラーは「XJ6」のマットブラックの車体のホイールや現行YZF-R125に近いと思います。
また、細かな部分でしっかりとした素材を使っていると感じました。
メッキパーツなんかは多いと思うのですが、ステンレスがふんだんに使われていることに驚きでした。
ヒールガードについては展示車で見たときには、シルバーのメッキだったと思うのですが、しっかりステンのものに変わっていたので…
スイングアームと一体化したようなチェーンガードも美しいです。
作り込みとしては本当によくできていると思います。
■ 乗り味
まず取り回しでも、またがっても感じたのですが、めちゃくちゃ軽いです。
本当に驚くほど軽い。
「CBR250R」や「Ninja250」も乗ったことがありますが、比じゃない。
それ故に、発進や旋回も素直に言うことを聞いてくれます。
エンジンの特性としては、250ならこれだけあれば十分、という感じでした。
私がしたのはあくまで慣らし運転なので、7000rpmまでしか回しませんでしたが、7000rpmまででも十分走ってくれます。
6000rpm以降で一段階伸びるように加速が始まるような感覚。
「Ninja250」も同じ並列2気筒ですが、トルクの出方は全然違うと感じました。

撮影は同行してくれた友人によるものです。狙ったラインを思ったように進んでくれます。また、コーナリング中にラインを変更しようとするのにもしっかり反応してくれます。
ワインディングではセーブして走ってもメリハリのついた走りに。
エンジン特性に旋回性能も相まって、本当に楽しい走りになります(法定速度は守ってくださいね)。
コーナリングも、ゆっくりまったりと曲がりたいとき、クイックに小回りを聞かせて曲がりたいとき、速度を乗せてしっかりと曲がりたいとき…いくつかあると思いますが、状況に応じた乗り手の操作にキビキビと反応してくれる印象。
全体的に素直で本当に乗りやすい。
現行250ccフルカウルの車種に合わせてハンドル位置が少し高めに設定されているので、長距離の走行でも全然疲れません。
おそらく社外品でハンドル位置はもうちょっと下がります…ですので、よりスポーツ志向な人でもアリかと思います。
ただ、タンクが上に出っ張っているのもあり、伏せた時に若干胸あたりに当たって苦しいです。
スロットルに対する加速としてはどうなのか?と聞かれるとそこは若干微妙なところです。
ジワジワと加速していく印象なので、すぐに○○km/h!というわけではないようです…その点では、パワーがある、とは感じづらいかもしれません。
現行モデルとしては仕方のないことでもありますが…
また、車重の軽さ故か、高速巡航では横風に振られやすくも感じます。
もちろん、制御できるような速度域なら怖くはないと思います。
「ちょっとブレるかな?」程度なので、修正も可能ですし問題はあまりないのではないでしょうか。
しかし、走っていてパワー不足を感じたり、妙な不安というのはあまりなかったです。
乗り慣れていない車両なので、その点での不安はありましたが、それでも随分と安心して乗れるバイクでした。
初心者の方やリターンライダーの方でも扱える、そういったバイクと感じます。
■ 機能面
まずはマルチファンクションメーターに目が行くのではないでしょうか。
ギアインジケーター、シフトアップインジケーターを標準装備としており、平均燃費や瞬間燃費まで算出してくれる優れものです。
実際に途中何回か見てみることも多かったです。
そこから具体的に何リットル残っているかも暗算すると走行の目安になりそうですね。
ただし、操作ボタンがメーター側についているので、停止状態で操作しないと危ないと感じました。
次に、シート下の収納。これは意外と広いです。
別体型のETCなら余裕で入りそうです。それがなければちょっとした鍵くらいなら入るか入らないか、というところ。
車載工具はシート側についており、最初は戸惑うかもしれません。
メットホルダーはシートについているフックにひっかけて保持するタイプになります。
使い慣れないうちはおとなしくヘルメットを地面に置くのが無難だと思います。
よくやりがりなミラーに引っ掛ける方法をとると、上手く引っかからず落ちそうになることも…
全体的には比較的街乗りで度々止まっても大丈夫かな、という程度には機能面でも不便に感じることはなかったです。
■ 総評
私自身がジムカーナやツーリングを嗜むことが多いので、そういった乗り方をすることも多いのですが、「YZF-R25」はどの乗り方にも対応してくれる、多くの種類のユーザーに向けて作ってある乗り物だと思います。
それでいて、そのどれに対しても手抜きが見られない。
どういった扱いをするにしても夢中になれる、そういった魅力があります。
私は普段は「XJR400R」に乗っていますが、これまで乗り換えることなど考えようともしませんでした。
ところがこの車両に跨り、そして実際に走ってみると「この車両ならアリかもしれない」と思いました。それほどまでに魅力に溢れた車両です。
とにかく、一度乗ってみてほしい。そう思います。
私がいくらここで書いても、その本当の魅力は乗った人にしか伝わりません。
ぜひ、試乗してほしい。そう思う一台でした。

ぜひ試乗してみてください!
長文・駄文失礼いたしました。
それでは、皆様のご来店、心よりお待ちしております。